【韓流野球報告2008】偉大な正捕手、パク・キョンワン

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毎年、初戦ナイトゲーム日本戦の翌日に、昼12時台の中国戦を迎える韓国。アジアシリーズ2日目の朝は韓国チーム関係者にとって、いつもつらいです。

さて、13日の埼玉西武戦、SKは勝利しました。昨年、中日から勝ち星を挙げていることと、シリーズ終わりで、万全とはいえない西武相手だっただけに、SKナインは「喜びを爆発!」ということはありませんでした。

戦前の注目は「キム・グァンヒョンが投げるのか?」ということでした。試合前、キム・ソングン監督は「韓国シリーズが終わった日に、キム・グァンヒョンにアジアシリーズ初戦の先発を伝えた」ということで、エースの登板は前々から決まっていました。しかし、この数日間で監督を悩ませる事態が起きます。正捕手、パク・キョンワン選手がアキレス腱を痛めたためです。これにより、キム・グァンヒョン投手の起用を、パク・キョンワン回復まで延ばすか?という考えも出てきたようです。

結局、予定通り、キム・グァンヒョンの先発となりましたが、チョン・サンホ捕手とのバッテリーは、いつも通りとはいきませんでした。

パク・キョンワンは自身の状態について、試合前「トレーナーからは台湾戦(15日)からは出られると聞いている。しかし、きょうの試合、できれば途中からでも出ておきたい。西武の打者たちは積極的に打ってくるという印象がある。注意するべき選手は1番打者で二塁手のカタ…タ…(「カタオカ」と教えてあげる)、そうそう片岡。初球から走ってくるし積極的だ。(代わりにマスクをかぶる)チョン・サンホは高校時代を除けば、はじめての国際大会で緊張すると思う。ベンチからサインを出すかどうかは、チョン・サンホがちゃんとやると思うよ」とのことでした。

パク・キョンワンは8回からマスクをかぶり、4番手のイ・スンホ投手の特徴をうまく引き出しました。特にスローボールを効果的に使い、審判の判定も味方にして打者6人から4三振。さすがパク・キョンワンというリードでした。

14日は天津ライオンズ戦。統一相手に接戦をしたそうなので、どんなチームかとても楽しみです。

ボード

上記の写真は、SK側応援席でチアリーダーや応援団長が客席に掲げている、選手名や掛け声のボード。日本人向け応援用に、毎年当方にて約40種作成し、球団イベントスタッフに進呈しているものです。

(文・写真/室井昌也)

室井昌也
室井昌也

1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。

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このページは、が2008年11月14日 10:29に書いたブログ記事です。

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