今年もお世話になります。韓国プロ野球の伝え手をしております、室井昌也です。
この季節がやってきましたね、アジアシリーズ。今回が4度目となるこの大会に韓国代表として出場するのは、公式戦を1位で終え、プレーオフ勝者・トゥサンベアーズを韓国シリーズでやぶった、SKワイバーンズです。そう、昨年と同じチームが今年もやってきます。「2年連続してSKが強かった」と言えばそうなのですが、実はこのチーム、おそらく世界中で、アジアシリーズ主催者の次に、アジアシリーズを意識していた集団と言えるでしょう。

宙を舞う、キム・ソングン監督
昨年のアジアシリーズでは、中日ドラゴンズ相手に6-3で勝利。日本出場チームに、大会初の黒星をつけました。そして中日との2度目の対戦となった決勝戦は、5-5の同点で迎えた9回表に1点を喫し、5-6で敗れるという惜敗。韓国出場チーム初の王者目前、というところで涙をのみました。試合後のインタビューでキム・ソングン監督は「優勝を逃して悔しい。力で負けたとは思っていない」と語り、その試合後から、SKナインの合言葉は「アジアシリーズ優勝」になりました。
公式戦と韓国シリーズを通り越しての「アジアシリーズ優勝」という目標は、少々ぶっ飛んでいるようにも感じますが、それを口にする、選手・コーチの表情はとても冗談とは思えず、春季キャンプから口にしてきたその目標に向けて、選手たちは戦っていきます。
今年のSKは公式戦を126試合83勝43敗、勝率6割5分9厘。4月20日以降、一度も首位を明け渡すことなく、2位に13ゲーム差をつける圧倒的な強さを見せました。韓国シリーズでは、準プレーオフ、プレーオフとおよそ3週間待ったこともあり、ゲーム感が薄れ、初戦は敗れましたが、その後4連勝。4勝1敗で韓国シリーズを制しました。
最大の目標達成まで、あと少し。SKの本気モードは、スコアラー陣を11月4日から、日本シリーズが行われている、西武ドームに送り込んでいることからも伺えます。そんな炎メラメラの集団を見逃すわけにはいきません!みなさんどうぞ、SKワイバーンズにご注目ください。

アジアシリーズ出場権ボードを掲げる、カ・ドゥクヨム投手
(文・写真/室井昌也)
室井昌也
1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。

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