【韓流野球報告2008】SK投手陣紹介

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11日、ベンチ入りメンバーが発表されました。10日の本項目「頂点を目指すSK首脳陣(1)」で「投手交代の際、マウンドには加藤初コーチとともに、パク・チョルヨンコーチが上がる」と記しましたが、今回の通訳登録は戦力分析チーム(スコアラー)のキム・ジョンジュンチーム長なので、キム・ジョンジュンさんが加藤コーチの横にいるかと思います。ちなみにキム・ジョンジュンさんは元選手で、キム・ソングン監督の息子さんです。

さて、SK投手陣ですが、先発投手はキム・グァンヒョン、チェ・ビョンヨン、ケニー・レイボーンの3人。キム・グァンヒョン投手については先日ご紹介したので、他2投手をご紹介します。チェ・ビョンヨン投手は今季10勝2敗。140キロ台前半の直球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、時折りナックルを投げる投手です。詰まらせて外野フライが増えると、チェ・ビョンヨンの状態がいい時でしょう。

チェビョンヨン
ナックルを投げるチェ・ビョンヨン

ケニー・レイボーン投手は広島、台湾でもプレーしました。今季は5勝3敗。ストレートの次にチェンジアップをよく投げます。フォアボールが多いですが、走者を置いても動じないのが持ち味です。

レイボーン
昨季は17勝を挙げたレイボーン

そしてSKの得意分野が細かな継投です。左打者に対してはシーズン最多登板タイの85試合に投げ、ホールド王となった左腕、チョン・ウラム投手、セットアッパーは通算806試合登板で歴代1位のサイドスロー、チョ・ウンチョン投手が務めます。そして、抑えには先日ご紹介した、チョン・デヒョン投手が控えます。

その他に、SK球団創設期のエースで、04年には15勝を挙げた左腕、イ・スンホ投手が肩の負傷から復帰。ブルペン陣に厚みが増しました。また、強気の投球とスライダーが武器のユン・ギルヒョン投手、WBC代表で今季シーズン途中にキアから移籍した左腕、速球と荒れ球が特徴のチョン・ビョンドゥ投手など、短期決戦での投手のやりくりは困らなそうです。

キム・ソングン監督は、昨年のアジアシリーズ決勝戦での敗因に「継投ミス」を挙げました。今回は昨年以上に慎重かつ、根拠のある継投をしてくることでしょう。

(文・写真/室井昌也)

室井昌也
室井昌也

1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』は2004年より毎年発行。韓国のスポーツ紙でも、2006年よりコラムを毎週韓国語で連載している。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。

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このページは、が2008年11月12日 14:34に書いたブログ記事です。

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