【華流野球報告2008】いよいよ来日。その戦略は?

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いざ日本出撃!
いざ日本出撃!

日本シリーズの決着に気を取られている間に、アジアシリーズへの参加国は来日となりました。今日11日には韓国、台湾、中国の3チームは東京に集結なのです。

前日10日には、台湾・統一ライオンズの壮行会が開かれました。場所は台北の華國飯店。統一が台北遠征で使用する、いわば定宿です。小生も泊まったことがあります。ちょっと古いですが、格式あり食事もまずまずのホテルです。ちなみに西武は、こうしたイベントはするのでしょうかね。たぶんないですね。残念です。

でも、渡辺監督はかつて、台湾で投手兼任コーチをしていました。この手の大会には、あるいは原監督より誠実に臨むことでしょう。監督会議で、流ちょうな北京語を操る渡辺監督の姿が想像されます。

さて、統一です。台湾は大会始まって以来、第二回のLanewが2位になったのが最高です。去年はSKに7回コールド負けを食らいました。どうもこの屈辱が、今でも根深くあるようです。「日本には勝てなくても、韓国がSKなら、なんとしても」という気概が強いと聞きます。楽しみです。ただし、戦術面、選手の能力を鑑みて、SKに分があることは否めません。西武相手にもSKなら勝つことも不思議ではないです。

そんなSKに統一が勝てる要素があるとしたら……。ハッキリ言って先発投手次第です。統一のSK戦の先発は、耳にしていますが、ここでは書けません。機密漏洩になります。でも、誰であれ統一対SKは三日目です。順当なら中国・天津に勝利し、翌日の日本戦に誰が投げるか。もし私が監督なら、日本戦は手を抜きます。手を抜くという言葉が不謹慎なら、あえて好投手を先発させません。でもって三日目のSK戦に総動員すべきでしょう。総動員なら一人の投手の投球数も少ないわけで、それで勝って翌日の決勝となっても、負担はそう大きくはないわけです。というか、SKに負けてはそこで終わりです。先発候補を使い切らずに三位決定では、去年と同様に悔いも残ります。呂文生監督は、そこまで考えているでしょうか。わかりません。わからないので、明日、聞いてみることにします。

(文:木村公一/写真:CPBL提供)

木村公一
木村公一

1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。

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このページは、が2008年11月11日 12:18に書いたブログ記事です。

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