第1戦が終了しました。結果は9対5。期待に違わぬ(?)ひとつ間違えれば「歴史的敗退(中国の歴史的勝利)」となる展開での勝利でした。
1回表の攻撃で潘武雄の二塁打、高国慶のタイムリーヒットと繋がり、あっけなく先制。いや、この時点でイヤな予感がしたんです(苦笑)。いくら格下の中国とはいえ、こんなにアッサリ先制するなんて出来すぎだと。ただフィゲロアがあれだけ打たれることは想定外でした。結果、8回途中まで投げましたが、1回裏に4連打で2失点、2回も1失点。4、5回にも4安打許して1失点……。毎回のように安打、出塁を許して4点を与えるなんて。
彼は台湾に来てシーズンは4試合、プレーオフ1試合、台湾シリーズ3試合の計8試合登板しているのですが、この日の中国戦が最悪の内容だったと思います。まずスライダー、カーブで思うようにストライクが取れない。ストレートの球威もイマイチ。通常でもMAX143キロくらいなのですが、この日は138キロ程度。
打線も初回の先制の後、7回までヒットは出るも毎回残塁。まあこれが統一のシーズンで見せ続けた“本来”のパターンなんですけどね。放送でも小生、なかば呆れてコメントしましたが、まさかこんな大会でも“普段着野球”をやってのけるとは思っても見ませんでした。フツー、このての大会って“よそ行きの野球”になるわけですよ、緊張したりして。でもこのチームは違うんですよね(笑)。
それでもって、7回に潘武雄の四球、プリトーのヒット、高国慶の二塁打、劉芙豪が四球、そして陳連宏の満塁ホームラン……。
まったくもってシーズンの大逆転でよくあるパターンでした。 中継の都合で試合後の取材が出来ないので、ベンチじゃ選手達がどんなだったかはわかりません。(第2日目の試合前に確かめますが)でも、多少は焦ってたと思いますよ、逆転するまで。
というのも、相手が中国だったからです。台湾と中国は、ここで触れるまでもなく“微妙で特殊”な関係にあります。だから双方とも他国以上に勝ちたい相手。それは統一のメンバーでも同じだろうし、また周囲もそう求めます。だからこそ空回りして得点が出来なかったことも予想されます。
いずれにしても、野球がなぜ九回守り、攻撃するのかという基本的なルールがあるかが、こういう試合を見ると実感します。これ、5回、7回だったら、絶対に負けてました。九回あるから双方の実力が表れる。そんなことを感じた試合でした。
プロ11年目、34歳のベテラン。ヒザの持病からDHがほとんどだが、本来は外野。バットコントロールの良さは台湾でも随一。大柄(身長190㎝)だが、実際はアベレージヒッター。ミスター台湾の陳金鋒は実弟。
陳連宏は、これで台湾に帰っても鼻高々でしょうな。中国相手に7打点ですから。本来はホームラン打者ではないけれど、ストレート一本で待っていて、1、2の3で打った感じでしたね。東京ドームは飛びますし。
ただ14安打を放って、攻撃陣も少しはほぐれたと思います。あとは投手ですね。昨日は抑えの曾翊誠(ゼン・イーチェン)が最後に登板しましたが、シーズン同様不安定な内容でした。ストレートも走っていないし、スライダーのキレも良くない。9対4の点差でしたから、本当なら他の中継ぎ投手でも良かったところ“試し登板”だったと思います。でもあの内容じゃ、呂監督も韓国、日本戦では使いにくいだろうな。
アマ時代に阪神から誘われた。プロ入り後は主に中継ぎ、抑えに。鋭いスライダーが武器も、今季は不振。03年、選手生命を危ぶむ右大腿骨骨折をするが、奇跡の復帰。明るい性格でベンチにも不可欠の存在。愛称は「シャオパオ」
このシャオパオ、見かけによらず緊張しいの小心なんです。
さてさて、第2日目は日本戦。どうなることやら。
(文・写真 木村 公一)
木村公一

1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。
木村さんは本当に統一通ですよね。台湾の統一ファンに木村さんの文章を紹介して、その「“本来”のパターン」のコメントは統一ファンの心の奥に言われましたね。
ありがとうございます。
台湾の統一ファンより
台湾チームのことがよく知りますね~~
感動に
日本で統一そぅ了解の人にある,
わしに本当にビッグリした
ありがとうございます。
木村先生的報導真的非常有趣且內容深得獅迷的心阿XD
不僅如此,對賽況的敘述更是忠實,非常喜愛木村的報導(大拇指)在統一獅的討論版上,經由翻譯,看了非常多木村先生的報導,覺得非常非常棒喔!期待日後還能看到許多木村先生的報導!真的非常喜歡木村先生的報導喔!
拜oki小姐之賜,許多在台灣網路上的獅迷朋友都拜讀到了木村先生的大作,文筆生動流暢,比台灣的同業好幾千萬倍!
木村先生加油!
您形容統一獅都形容的好貼切,您文章寫得真好
Dear 木村公一 桑
Your articles are very interesting for UNI LION's Fans.I expect your new article please write more commentaries about the "UNPREDICTBALE TEAM" Uni Lion. thanks^^
It's a really detail and interesting report which is also translated well into Chinese by Miss Okikuma. We are very suprised about the author's knowledge about Uni-President Lions. In addition, these reports touch our heart deeply. Because the author understand this team the same as us who are oldest Lions fans (18 years). Thank you for these reports!!!! We really appreciate these and expect to read more reports.
Go Go ! Uni-President Lions and thank you Mr. 木村.
從台灣拜讀您的報導 如果台灣有更多像您一樣的記者就好了
謝謝您如此關注台灣職棒的發展 尤其對統一的評論如此細膩
希望您繼續寫出更多膾炙獅迷的文章 每天都在等您的大作喔 !
請繼續加油~^^
哈哈!形容的太貼切了!
Dear 木村公一 桑:
There are many Lions' fans in Taiwan read your articles since some people have translated these into Chinese and I am One of them. I like your humor and all the descriptions of UNI LIONS very much. Thanks for your understanding of them in depth. Look forward to your new article.
Sar� [URL=http://www.radtechnik.info/tgcom] torino tgcom [/URL] da.
sto andando dire ai miei amici circa questo luogo - � solo perfetto!