【華流野球報告2008】またこの連中がやって来ます

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ほとんど野球好きPさんの個人ブログと化しているところに書き始めるには、ためらいがあります。私は、いきなりよその家に入って冷蔵庫を開けるヨネスケの真似は出来ません。でも、こちらも仕事です(笑)。

今年もアジアシリーズの季節となります。台湾は昨夜、統一獅隊が兄弟象隊を台湾シリーズに於いて退け、出場を決めました。去年と一緒ですが「新鮮さがない」と受け取るより「馴染みがある」と前向きにいきましょう。アジアシリーズは親善試合ではなく、真剣勝負の国際大会です。観る方も(放送する側も)、初めてのチームより多少でも見覚えがあれば、試合に入りやすい(はずです)。

2連覇達成の瞬間
2連覇達成の瞬間

ただ、兄弟のあの黄色いユニフォームを日本の野球ファンに見せられなかったことは、少しだけ残念です。インパクトがあったでしょう。兄弟の投手コーチは中込伸です。投手では元ロッテの小林亮寛もいました。彼らの凱旋が果たせなかったことも悔やまれます。でもそれが勝負の世界でもあります。

今回の統一は、チームとしては外国人選手以外、大幅な戦力補強はありません。でも気持ちが違います。去年の大会ではいいところをまるで見せられなかった。その悔しさがあると聞いています。韓国のSKが公式戦の優勝した時点で、選手、関係者も「SKがシリーズも優勝してアジアシリーズに出てきて欲しい」と言っていました。日本はともかく、韓国SKにリベンジしたい気持ちが強かった現れです。そんな思いが台湾シリーズに優勝するモチベーションにもなっていたわけです。

またこの連中がやって来ます
またこの連中がやって来ます

来年3月にはWBCも控えています。統一からも投手、野手含め4、5名は参加すると思われます。アジア予選の舞台は、これも再び東京ドーム。より場慣れするためにも、貴重な試合となります。選手も幸い、大きな故障での離脱はなく、元気にやって来てくれると思います。大会最後まで、そんな愛すべき統一球員の連中と台湾棒球あれこれを、今年もまたお伝えしていきたいと思っています。請多関照(チン・トゥオ・クゥアン・チャオ・どうぞよろしく)

(文:木村公一/写真:CPBL提供)

木村公一
木村公一

1961年東京生まれ。80年代半ばから韓国プロ野球を取材。台湾は90年のプロ発足時からフォロー。アメリカもメジャーリーグからマイナー、独立リーグと野球あるところ歩き回る。著書に『裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説』(角川書店)など。

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このページは、が2008年11月 4日 14:19に書いたブログ記事です。

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