9回表、大声援の中最後のマウンドに上がりました。彼の人柄を象徴するように、日本ハムの選手も含め全選手がベンチで立って彼の登板を見守りました。いつもと違ったのは、マウンド上で優しい顔の石井貴でした。普段の彼は、マウンドで見せる鬼のような男ではなく、ユーモアたっぷりで気配りの効く大変優しい男です。彼とは何度か飲みにも行きました。お互いベロベロでしたが、ポツリと言った言葉が忘れられません。「僕が小学生の時に父親をなくした事もあって、母は相当苦労したと思います。そんな中ずっと野球を続けさせてくれた母と兄がいたから、僕はここまで野球をやってこれました」と。
妻と長女、そして母と兄の見守る中、わずか3球の見事な投球でした。グランドでは泣かなかった彼ですが、ベンチ裏ではちょっぴり泣いていました。でも私に気付くとすぐいつもの石井貴に戻りました。笑顔満開でした。野球好きP。
石井貴
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